新年のごあいさつ&2014をふりかえって
あけましておめでとうございます。
昨年は(も)頻繁に更新できず、たまに書いてみれば拙い内容になってしまいました。
これからも無理のないペースでぽちぽちと書いていきたいと思います。備忘録的な内容ではありますが、引き続きお付き合いいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。
うんうん唸りながら2014年を思い起こしていたら、うっかり年が明けてしまいました。というわけで年初めですが、2014を振り返って、備忘録的に記録しておきます(完全なる日記なので面白くないと思いますが。。><。
2012年は「インプット」、2013年は「アウトプット」中心の一年でしたが、2014年はとにかく「煩悶」の一語に尽きる。そんな一年でした。
振り返り作業とはつくづく、自分との戦いなのだな、と。折々のできごとにくっついてくるさまざまな感情にふたたび苦しめられたりして「もう振り返るのやだ・・・」と何度も思いました。が。よいことや成功体験ばかりではなくて、こういう負の感情を記録し、しっかり棚卸ししておくことも、あらたな一歩を踏み出すために必要なこと。今年の終わりに一年を振り返ったときに少しでも前進できていたらいいな、という願いも込めて。
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【1月】
波乱の一年の幕開けになろうことなどつゆ知らず、アクセサリー屋さんで3,000円で買った福袋が当たりだったーわーいわーいと喜んだり、遠出しておいしいホットケーキ食べたり美術館行ったりライブ見たりしながら過ごし、しまいにはまさかのインフル地獄。
某誌から震災がらみのテーマで原稿依頼をいただき、前年から進めていた機関リポジトリ構築の準備もいよいよ佳境に。
■東日本大震災アーカイブ国際シンポジウム「未来をつくる地域の記憶」(主催:国立国会図書館 / 東北大学災害科学国際研究所)参加
「参加型デジタル・アーカイブの現状と課題」あたりが気になり参加しました。
海外事例として、「2011年東日本大震災デジタルアーカイブ」(ハーバード大学エドウィン・O・ライシャワー日本研究所)、「カンタベリー地震デジタルアーカイブ」(カンタベリー大学)の報告も。
収集資料の種類も様々、アーカイブの方法はデジタルorアナログ、単立or参加型などの形態問わず、自然災害を記録すること、広く公開することについての意義や目的など、根底にあるものは同じなはずで。「構築」の次のフェーズを迎え、収集データをどう後世につないでいくか、発信・利活用の方法と継続的なアーカイブの維持について改めて考えるきっかけとなりました。
【2月】
■第10回レファレンス協同データベース事業フォーラム参加、神戸・京都ラーニングコモンズ視察
原稿書きの合間に、レファ協事業フォーラムと神戸・京都の大学のラーニングコモンズの視察に。
ここでは図書館外設置、図書館内設置のラーニングコモンズについて、双方の運営体制や学生の学習活動の違いに着目して見学しました。結果、どちらのパターンでも設計時には想定できなかった使われ方があることに気づいたのが大きな収穫。自学に持ち帰りすぐに活かすことができました。そして担当の方々の、ラーコモにかける熱意にも刺激を受けました。勉強量もすごい。出来上がって終わりではなく、もっともっと学生が学びたくなる仕掛けを考えていきたい、完成形はあえて想定してない、という姿勢がとても印象的でした。
このときのメモに「いまもがいてる先にはこんなに楽しい仕事が待ってるんだなあ。辛くてもがんばろ。」とあって、ふおお、となっています。この気持ち、忘れかけていた・・・(ぇ
■図書館界最大の女子会@仙台 開催
東京の某H大&TG大図書館女子チームをみちのく酒飲み図書館女子たちがお出迎え、という構図。
総勢20名、最初の乾杯から当然のごとく全員日本酒というすばらしき女子会。たぶんここでパンケーキ食べたいとか言ったら消されるw
東京女子チーム率いるKねえさん作、愛情あふれるメンバー紹介プリントに衝撃を受けつつ、めいっぱい楽しませていただきました!(そして「たしなむていど」というすてきなことばがわたしの辞書に加わる
【3月】
震災がらみのお仕事のうち、外部関連、学内関連(出版物の刊行)の2つが終期を迎えました。前者は事務局のみなさまの地道に積み重ねられた仕事ぶりにひたすら感動していました。後者は教員+事務職員(部署横断)混成チームでの仕事。このパターンは初めての経験で、様々なひとたちの仕事の進めかたを間近で見ることができたのは貴重な経験でした。
■機関リポジトリテスト公開
この月はいよいよ念願だった機関リポジトリのテスト公開。システムはJAIRO Cloud。
同時に、担当者に頑張ってもらって図書館ホームページもすてきにリニューアル!
■某団体の企画WGに参加
とある小官な方からお話をいただき。ですがいまだに全然貢献できてません。。。
■IDE高等教育研究フォーラム「学習を育む環境をどう作るか」参加
学修支援に関する情報収集の一環として参加。
千葉大学アカデミック・リンク・センター長の竹内比呂也先生の「学修環境についての議論はまずミッションの再定義がベースにあって、ミッション実現のためにはどんな学修環境が必要かを考える必要がある」というお話に大きなヒントをいただきました。
ほかには、編集協力員をさせていただいている大学マネジメント研究会の会誌編集会議に参加し、初めての企画出しも経験しました。
この月はMO'SOME TONEBENDER、中村一義&町田昌弘の100sコンビのライブへ。
【4月】
震災がらみで依頼をいただいた原稿が某誌に掲載されました。
■機関リポジトリ正式公開
3月にテスト公開した機関リポジトリが正式公開へ。5年越しの夢が叶った瞬間でした(NIIさんありがとうございました・・・!
生まれたてのぴよぴよなリポジトリが、いよいよちいさな一歩を踏み出しました。
■ARABAKI ROCK FEST. 14
2年連続泊りがけで参戦。このためだけに生きてるといっても過言ではないです。
1日目はHEY-SMITH(一瞬だけ)→電気グルーヴ→ゲスの極み乙女。→YOUR SONG IS GOOD→真心ブラザーズ→スカパラ→レキシ
2日目は在日ファンク→スチャダラパー→ピーズ→曽我部恵一→KEMURI→ACIDMAN→LAUGHIN'NOSEでおなかいっぱい。ACIDMANの裏番組のMICHINOKUステージではマンウィズ大入り、オオキさんが伏し目がちに「みなさんはやくオオカミ見に行かないと…。」って言ってたのが地味にツボ。ベストアクトはぶっちぎりレキシ!
夜は宿でともだちと遅くまでお酒飲みながらひたすら音楽の話。楽しかった!
【5月】
■リポジトリ広報活動開始
先輩・後輩と手分けして先生方の会議にお邪魔して説明するなど、草の根活動を展開。全学部での説明会開催を目標に(9月に達成
説明会に出席された先生から、「内容を詰め込みすぎ。短時間で要点を伝えるには、エレベータートークを意識するといいよ」とありがたいアドバイスをいただきました。
■大学教育学会第36回大会@名古屋大学参加
念願の名古屋大学附属図書館ラーニングコモンズを見学が叶いました。うれしい!
自由発表は学生支援•学習支援、IR(Institutional Research)を中心に。発表のなかで「この研究に関する文献については本学リポジトリに掲載されているので参照ください」という発言をされた方がいらして、うちの先生方に学会でこう言ってもらえるくらいリポジトリの認知度を上げたいなあ、と思ったり。
そのほか、十和田市現代美術館の企画展「そらいろユートピア」や、阿武隈川沿いに咲き乱れる菜の花のじゅうたんを見に。ライブは真心ブラザーズ、KEMURI。
【6月】
本当に、しんどかった月。
尊敬する先輩の異動による衝撃。業務量が一気に増加しました。
同じころ起こった理不尽なできごとに、怒り絶望しながらも耐えるしかない日々。
いろんな方に話を聞いてもらって、支えられていることを心から実感しました。
管財寄りの、初めてな仕事もはじまり。他部署のかたにたくさん助けていただき、すこしずつ繋がりができていきました。
■某協議会の研修企画スタート
主査なのに、あたまも体もさっぱり動かずでこれまたメンバーに迷惑かけまくりました。。
この月は完全ひきこもりモード。
【7月】
頑張るしか選択肢はなかろ、と割り切ることで、低空飛行ながらも徐々に復活。
同じころ、とある方から某会への参画のお誘いをいただきました。
この経験は間違いなく現状のブレイクスルーになる。実力が伴わない仕事への挑戦は必ず自分の糧になるはず、しかしそんな自分本位の考えで果たして貢献できるのだろうかと暫く悩んでいましたが、いろんな方が優しく背中を押してくださいました。
圧倒的に知識が足りないので、勉強勉強、の日々。
そのほかには遠出をしてうつくしい緑やかわいい柴犬に癒されてみたり、おいしいもの食べたり、スネオヘアー、レキシのライブへ行ったり。
【8月】
某WGキックオフ。錚々たるメンバーによる高度な議論に刺激を受けまくりながらも、自分の知識のなさにふたたび自信をなくしかけました。
■某協議会研修会
図書館のなかのひと向け、アクティブラーニングの理解を深めよう、な研修会。
某大学のFD/SDイベントの企画をされている部門のかたに全面協力をいただく。さすがの企画力、ファシリテーション力。タイトにもかかわらず、プロジェクト管理も含めてたくさんアドバイスをいただきました。
協力してくださったかた、メンバーには感謝してもしきれません。
【9月】
体調不良のなか、引っ越しを強行。
■某学会総会・研究集会のお手伝い
噛み噛み大王のくせにうっかり総会の司会を仰せつかってしまい、何度も練習して臨んだにもかかわらず、閉会式で「開会式をはじめます」とか言ったりしていました(本人まったく記憶にない
■SPARC Japanセミナー「大学におけるOAポリシー : 日本版OAポリシーのモデル構築に向けて」参加
大学におけるオープンアクセスポリシー(以下OA)の策定はリポジトリ構築期にある大学としても気になるところでした。個人的には、名古屋工業大学のOAポリシー策定後の研究者の変化について、OAに関して否定的なひとはほとんどおらず、むしろリポジトリ登録の手数や著作権がハードルになっているようだ、というお話が興味深かったです。
パネルディスカッションの話題は、本筋よりもOAジャーナル(ハイブリッドOA誌・完全OA誌)に対する大学や助成機関による助成の考え方や、出版社のOA誌と購読誌に対する考え方にシフトしていた感がありましたが、これも興味深かったです。
■私立大学図書館協会東地区部会研究部 研究分科会の成果
2012-2013年と勉強させていただいた内容をまとめた原稿が、会報142号に掲載されました。この原稿の作成に関して、わたしも別件の原稿を抱えていたので、分科会で苦楽(?)を共にしたid:shibureさんに相当なご負担をかけてしまいました。。。><。
■風とロック芋煮会BASEBALL参戦
空気がすこしひんやり、芋焼酎をロックからお湯割りに変えたときにふと、秋であることに気づき。なんということだ夏フェスぜんぜん行けてないし!
というわけで行ってみたら、後半はただひたすらバンドマンたちの野球の試合を見るというシュール展開。スネオヘアー投手が意外と野球うまいことにびびる。
このほか、中村一義、キリンジライブにも。キリンジ一気にひとが増えてて見慣れない感に満ち溢れていました。お兄ちゃんうたうまくなってた。
【10月】
引っ越しの荷物を片付けつつ、おうちカフェ化大作戦をはじめる。雑貨屋さんを回ってコーノ式ドリッパーや仔犬印ポットを入手し、本を読んでおいしいコーヒーの淹れかたを徹底研究したり。結果あまりにおうちの居心地がよくなりすぎて、ひきこもり傾向がさらに強くなりました。
■オープンアクセスウィーク2014参加
リポジトリ立ち上げてはじめてのオープンアクセスウィーク。スタッフさんのすてきセンスが花開き、おもわず笑顔が零れるようなすてきディスプレイをたくさん作ってくださいました!
うちもやっとここまで来れたんだなあと、じんわり。
■オープンアクセスサミット2014参加
一日目、「「オープン世代」のScience」。「オープン世代」の研究者たちが研究活動をオープンにすることで、研究自体を楽しんでるようすは、聞いてるだけでわくわくします。研究は大学の外側にあって、もっと楽しくカジュアルなものでよいのだなと。
こうした新たな研究のオープン化に触れることは、図書館におけるOAの在り方について改めて考える貴重な機会となりました。OAを最も実現しやすい枠組みとしてのリポジトリは、こうしたオープン世代の研究活動の変化に合わせ、「多角的な研究活動やプロセスも含む、研究成果の総合発信ツール」へと変化する必要があると思いました(データリポジトリにも繋がる
二日目は盛りだくさんすぎて、1エントリ使ってしまいそうないきおい・・
お話を伺って、自学の登録コンテンツにDOIを付与したい、というちいさな夢ができました。
そして(気づかないふりしてたけど)自分の関心はメイン業務である学修支援とかラーニングコモンズではなくて、どちらかというと研究支援、研究成果発信の方向にシフトしているのだなあ、ということを思い知らされた日でもありました。
■「大学マネジメント」10月号 「特集:MOOCsの検証」
3月の編集会議に出した企画が通り、10月号にMOOC特集として掲載していただきました。テーマや執筆者について、事務局のみなさまがとてもよいかたちにアレンジしてくださって、企画段階のものよりずっとブラッシュアップされた内容に。北海道大学の重田先生にご執筆いただけてよかった!
【目次】http://media.toriaez.jp/s0510/007759898650.pdf
ライブはくるりのみ。サンフジンズ登場にびっくり。民生!
3時間近く演奏して、しかもお土産にCDもらっちゃった。なんとお得なライブw
【11月】
■図書館総合展
某フォーラムのお手伝いをしつつ、別フォーラムで登壇しました。
出来は…。おそらくこういう場所で自学の取組を紹介する機会はもうないと思うし、たくさん伝えたいことがあったのにうまく言葉にできなかったことが悔しく。
でも、思いが伝わったと言ってくださるかたがいらっしゃって、救われました。
参加めもはこちら。
そのほか、総合展で感じたこと。総合展はモチベーションをあげるきっかけになっていたし、そこで聞く先進的な取組は多少レベルを落としてでも自学に落とし込めるはず、という希望を持って受け止めることができたのに、今年はそこで話されていることが、果てしなく遠い遠い場所での議論のように思えてしまって。自学に落とし込むイメージがなかなか持てない。こういう思いを抱いたのは初めてでした。(講師のかたがたや企画がどう、ということでは決してなくて、現実を知りすぎてしまって、理想とのギャップを埋めきれない自分の問題かと
#上記の感想は、参加レポを書いたフォーラムに関してのものではありません。
■郡山女子大学ラーニングコモンズ研修会(FD研修会)参加
学外者でも(しかも当日申し込み)快く受け入れてくださったことに感謝です。
同志社大学岡部先生より、「同志社大学良心館ラーニング・コモンズの目的と実際の運用」と題したお話。アクティブラーニングの手法(ジグソー法、シンク・ペア・シェアなど)をご紹介いただき、後述するgaccoインタラクティブ・ティーチングの学びにも大きく役立ちました。しかし同志社の利用者データ分析力とIRの連携はすごい、と改めて。
この月から、gaccoインタラクティブ・ティーチングの受講開始。栗田先生のファンになりました。
ライブはTM NETWORK。中学時代以来のできごと。
【12月】
11-12月は沈みっぱなしな日々。
理想と現実の乖離に苦しむなら、もう情報に触れたくない、見たくない、と外部を遮断したりしていました。
そんなとき、先生とじっくりお話する機会があって、研究の楽しさを教えてもらったり、「一緒にもっと面白いことをするためには」図書館はどうかかわっていけるか、など、新たなヒントをたくさんいただきました。インプットしてきたことのベースがあったからこそ、先生との「共通言語」を(すこしだけ)持つことができたのかな、と感じました。
これをきっかけに、仕事に関わる情報収集は再開しましたが、未だリハビリ中。
■千葉大学アカデミック・リンク・シンポジウム「つながる学び:アカデミック・リンクのこれまでとこれから」参加
とにかく豪華で盛りだくさんな内容。これについては別途まとめ中なので、完成次第ブログにアップします。
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2014年は前年ほど外部発表の機会が多かったわけではありませんでしたが、外部のお仕事に誘っていただいたり、「外の世界に触れる」機会は2013年並みに多かった気がします。
アウトプットに必死だった2013年には生まれることのなかった感情 ーー足元を見てばかりだった視線をふと上げたときに見えた「現実」と、インプットによって得られた「理想」との乖離ーー に苦しんだり、自分が本気で腰を据えて取り組みたいと思っている仕事の優先順位を下げ、他の仕事に(持てる力のほぼ全てを)注力せざるを得ない、という状況に苦しんだ一年でもありました(このことはどうしても納得いかなくて、一年間引きずった
そんなときにきらきら輝いてるひとや先進事例を見ては、悲しくなったり妬みのような怒りのような複雑な感情がぶわーっと沸いてきたり、自分の能力のなさに絶望したり(自分の手で現実を変えることができない、のも含めて)。これまでぼんやり生きてきたせいか気づくことのなかった、こころの奥底に潜むまっくろな感情の表出に戸惑うこともたくさんありました。はじめての感情をどう処理してよいか、どう乗り越えていけばよいか分からなくて、ひたすら出口のないトンネルをさまよっていたように思います。
簡単に弱音を吐いたり怒りをぶつけてしまう、未熟で素直じゃないわたしを優しく見守ってくださった方々、新しいステージを与えてくださった方々に支えられて、一年なんとか走り抜くことができました。
感謝してもしきれません。こころから、ありがとうございました。
今年の目標は、迷走してもいいから、後退しないこと。
以前、尊敬する先輩がくださった「悩むのは自分が少し上の、新しいステージへ行こうとするとき。自分の能力(と自分で勝手に枠をはめている)を超えようと試みなければ、そんな思いはしないはず」という言葉を胸に進んでいきたいと思います。
そしてもうひとつ。震災がらみの仕事について、検証して文章にまとめること。
一年のはじまり、みなさまにとってすてきできらきら楽しい日々が訪れますように。
今年もどうぞよろしくお願いします。